胎盤は胎児に栄養物質及び酸素を供給して胎児の排泄物をとり除く機能のみならず、豊富なタンパク質とホルモンを分泌して胎児が育つのに核心的な役割を担当する器官です。東西洋の古代から胎盤を治療に利用したという記録が登場するほど、かなり以前からその効能が知られていました。
最近は、胎盤幹細胞の存在と多様な分化可能性が報告され、多岐にわたって研究が行われています。胎盤幹細胞は成体幹細胞の中で最も早い時期から幹細胞として増殖及び分化能力に優れ、次世代の有用な幹細胞種類として脚光を浴びています。
主に、中間葉幹細胞の特性を持ち、骨・軟骨・筋肉・神経・脂肪・肝臓等に分化されて再生医学分野に適用されるだけではなく、免疫抑制機能も持ち、炎症性疾患、自家免疫疾患にも適用可能性が大きいです。